いつも観るようにしている番組の1つが「100分で名著」です。いつもたいへん勉強になっています。
https://www.nhk.or.jp/meicho/
今月は『貞観政要』をライフネット生命創業者で立命館アジア太平洋大学学長の出口治明さんが紹介しています。唐の第二代皇帝・李世民について書かれた「世界最高のリーダー論」の一つともいわれる名著です。
ここで紹介された優れたリーダーの条件の1つが
諫言を受け入れることです。
諫言とは「立場が上の人に対していさめること。また、その言葉。忠言。」(新明解国語辞典)
フォロワーやメンバーからの意見、苦言、忠言、指摘、不満に耳を傾けることが
優れたリーダーの条件ということです。
私自身、20代前半で
上司に意見をして長く口をきいてもらえなくなったことがあります。仕事がやりにくくて仕方ありませんでした。
支店長に意見をしたため、その後、毎日ネチネチと個別面談をされてうつ状態になった人を見ました。完全にいじめ、今なら間違いなくパワハラです。
「上司に意見をしたらこうなるんだ」と思ったものです。
30代でも
良かれと思って言ったメンバーの諫言にリーダーが切れてしまうという事件がありました。そのときにできたリーダーとメンバーの溝はその後埋まっていません。
リーダーの言動を指摘したメンバーが、その後長期に渡ってリーダーから日々指摘を受けるようになり退職していくこともありました。
こうしたリーダーに、周りは一切意見を言わなくなります。
本音で話さなくなり、協力しようとしなくなり
リーダーは孤立し、メンバーのエンゲージメントは低下し
当然、組織のパフォーマンスは低下していきます。
そんな大きなことではなくても
上司にうっかり意見をしたら
「お前にそんなことを言う資格があるのか!」と別件を材料に3倍叱られる
なんてことはよくあることです。
「自分はこんなリーダー(上司)にはならないようにしよう」
と思ったものです。
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