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価値観の変化 「対等」

1つは
「タテ社会からヨコ社会」への変化

戦前→団塊世代→団塊ジュニア→ゆとり世代→今の小学生では
学校での先生と生徒の関係が違います。
家庭でも、習い事でも、大人と子どもの関係が違います。
私は1975年生まれ、ギリギリ団塊ジュニアでしょうか?

私が小・中の頃は
学校の先生が指導のために生徒を怒って叩く
そんな光景を普通に目にしました。

少年野球では
練習中に私語をしていたら
ケツバット・ケツパンといって
お尻をバットで叩かれたり蹴られたりしたものです。

塾でも、成績が悪いと
他の生徒と比較して貶されました。

家庭でも同様です。

怒られるのは嫌ですが
相手が間違っているとは考えませんでした。
むしろ
そうやって指導してくれていると
考えていたくらいです。

 

初めて新入社員の部下をもったとき
良かれと思って、自分の経験に基づいた指導をして
そのときは「今の若い奴は情けない」と世代間相違を感じ
あとになって、自分のやり方が失敗だったと気づく
そんな経験をしたことがあるのは私だけではないと思います。

何が正しくて、何が間違っているのかは相対的なものです。
親、先生、年長者、先輩が上
子ども、生徒、年少者、後輩が下
上の者が下の者を厳しく指導することは愛情
取り組み姿勢に問題を感じるときは戒める。

このことについて
その程度や是非についての考えは
10歳違うと大きく違います。

自分の望むとおりに相手が動いてくれないとき
相手がお客さまだと、自分の伝え方が悪いと考え改善するのに
相手が部下だと、相手が悪いと考えて厳しく指導する
自分が上、部下が下と考えているから。
その結果、どうなるか?

多くの人がそうした時代の流れは理解しているので
自分が子どものときに少年野球で受けた指導を同じように
今の子どもにしようとは考えないし、
自分が新入社員のときに受けた指導と同じような指導をしようとは考えないでしょう。

それでも
今の世代の方が進んでいる、そっちに合わせようと
納得しているか?

理解していても
納得していないと
感情が高ぶると
言葉や態度に上下関係価値観が出てしまいます。

ガンダム世代からワンピース世代にとも言われる
上下関係から対等関係への時代の変化

対等の世代、ワンピース世代は
上司だから上だとは思っていません。
役割が違うだけで対等。
尊敬や感謝、共感の感情によって
信頼関係が構築されます。

習い事・学校・塾で丁寧に指導を受けてきた世代は
「メモを取れ」という上司に
「覚えてもらいたいなら紙に落として渡してくれたらわかりやすいのに」と考えるかもしれません。
教える側を評価する目は肥えています。

感情的な指導を受けてきていない世代は
怒る上司に
上司なのに、年上なのに、仕事のことで腹を立てて器が小さい・未熟な大人だと考えるかもしれません。
上司の役割をきちんと果たせていない年長者に見えるかもしれません。

耐性のないことなのでたいへん大きなストレスになるでしょう。

まだ、何も仕事ができないのに、対等なはずがない!
と考える方もいるでしょう。
まだ仕事ができないだけで対等なんです。

相手が劣っていると考えると
相手を変えようとします。
自分を変えることはできません。

相手が進んでいると考えると
自分を変えようと思えます。

ハラスメントの問題も
何をすれば、何を言えばハラスメントか?
を理解しても根本的な解決にはなりません。
なぜ、そのような言動をするのか?
なぜ、その言動がハラスメントなのか?
上下関係から対等関係に時代が変わったのだと理解し、納得することが
根治につながります。

 

生き残るのは
もっとも強いものではない
もっとも賢いものではない
変化に適応したものである
(ダーウィン)

価値観の変化

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