自分の判断・選択・決断を
「あなたは間違っている」
と指摘されて
渋々「わかりました。改めます。」
と言ったときは
どんなときだったでしょう?
「わかりました。改めます。」
心から言ったときは
どんなときだったでしょう?
「私は間違っていない。」
と反論したときは
どんなときだったでしょう?
アメリカの心理学者マズローは有名な「欲求5段階説」で
人は
①生理的欲求 が満たされると安全の欲求が強くなる
②安全の欲求 が満たされると社会的欲求が強くなる
③社会的欲求 / 所属と愛の欲求 が満たされると承認の欲求が強くなる
④承認(尊重)の欲求 が満たされると
⑤自己実現の欲求が強くなる
「人間は自己実現に向かって絶えず成長する」
と言っています。
「あなたは間違っている」と指摘されると
④承認(尊重)の欲求が満たされません。
自分と判断・選択・決断は正しいと認められたいのが人間です。
自己重要感を満たしたい。
①生理的欲求
②安全の欲求
③社会的欲求 / 所属と愛の欲求
がまだ満たさていない状態であれば、、、
「わかりました。改めます。」と言わなければ
そこに居づらくなる、
生活が脅かされる、
そんなときは
渋々でも「わかりました。改めます。」
と言うでしょう。
①生理的欲求
②安全の欲求
③社会的欲求 / 所属と愛の欲求
④承認(尊重)の欲求
が十分に満たされ
⑤自己実現を目指している状態であれば、、、
「目的の達成・ビジョンの実現のために有益なら
自分の判断・選択・決断を指摘されることなど取るに足りないこと」
だと思える状態であれば
「わかりました。改めます。」
心から言うのでしょう。
平和で豊かなこの時代
一番多い人が
①生理的欲求
②安全の欲求
③社会的欲求 / 所属と愛の欲求
は満たされているが
④承認(尊重)の欲求が満たされていない
というパターンではないでしょうか。
この人に
「あなたは間違っている。」と指摘すると
「私は間違っていない。」
と反論するでしょう。
「あなたは間違っている」と言ったあなたは
相手が今一番大切にしているものを傷つけました。
危険や命に関わるときは注意してあげてください。
他人が迷惑しているときは止めさせないといけません。
あなたが迷惑なら「私は困っています。迷惑です。」と言ってください。
どうしても伝えたいときは
主語を変えると伝わり方が変わります。
「あなたは 間違っている」
↓
「私は 困っている」
「私は そうは思わない」
「私は ○○がいいと思う」
「そんなことはない」と反論されたときは
「そうですね」と引き下がってみてください。
それで十分伝わっています。
司馬遼太郎さんが「竜馬がゆく」で
「人間は、議論に負けても考えを変えない生き物だ。後に残るのは遺恨。」
と書いています。
本当にその通りだと思います。
私もマネージャー職を始めた頃は
その人のためだと思って部下の間違いばかりを指摘していました。
その効果は「信頼関係の崩壊」でした。
間違いを指摘しても、議論に勝てても
相乗効果は生まれません。
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